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砂と向き合う

硅砂(珪砂・けいしゃ)は、悠久の時と地球の過酷な変動により生み出されました。それは、人類に文明をもたらした石油や石炭など化石燃料と同じ天然資源であり、それは美しい色彩と輝きを讃える宝石と同じ鉱物です。

地球が生み出した天然資源は優れた耐性と汎用性を有し、人の手を加え様々な場所で活用されます。硅砂も、暮らしの中で役立ち社会と生活のインフラを整えるために様々な用途で使われています。実は私たちの身の回りにあふれていますが、認識されにくい縁の下の力持ちなのです。

私たち東北硅砂は、自然の恵みを取り扱えることに感謝し、生産することの責任とプライドとともに、日々、小さな砂と向き合っています。

製造フロー

東北硅砂が生産するのは、天然硅砂。自然と角が取れた粒形、破砕性の低さ、二酸化ケイ素含有率の高さ、優しい白色系の砂色が特徴です。大石田鉱山から採掘された原鉱を水洗いで硅砂以外を取り除いていき、大地に埋蔵された姿のままの硅砂が精製されます。
※各項目の「詳細」をタップ(クリック)できます。

〈採掘〉鉱山から掘り起こす

鉱山から採掘される土砂を、〔原鉱〕〔原砂〕と呼びます。

〈選鉱〉原鉱の水洗~硅砂の選別

原砂を水洗いし、硅砂と粘土分〔スラリー〕に分けます。

〈ガラス用硅砂〉粒度調整~鉄分の除去

ガラス製造に適合する粒度調整、鉄の除去、脱水を行います。

〈乾燥硅砂①〉乾燥~粒度分け

800℃前後の乾燥炉を通過し、4号から8号の粒度に合わせて分級します。

〈乾燥硅砂②〉袋詰め~出荷

25kg入り紙袋、1t入りフレコンバッグ、トレーラーへの直接積み込み。各種荷姿で積み込まれ出荷されます。

保安と保全

安全への取り組み

鉱山も工場も重機や大型設備があり、一つの誤りが大きな事故に直結します。そして人間はどんなに注意をしていても思わぬエラーを起こしてしまうものです。事故が起きない保証はないからこそ、事故になる前に危険を察知できるようになることを目指し安全活動に取り組んでいます。

  • 安全パトロール
    鉱山エリアと工場エリアを毎月定期見回りを行い、危険のタネを見つけています。
  • 危険箇所の全員調査
    工場に携わる全スタッフが普段の気づきをリストアップ・数値化し、危険度を共有します。
  • 安全保安委員会
    1年任期で選出された各部署のスタッフと上長が、日頃の問題や小さな気づきにも対策を話し合う場を設けています。
  • リスクアセスメント
    対策後の効果や改善を確認し、危険の解消や次の危険を生まないようPDCAで管理しています。
  • 全国鉱業事故の周知と対策
    経済産業省の鉱山統括部署から通達される同業事故を社内に周知、当社の立場での対策を話し合います。

環境への取り組み

 鉱山を保有・運営する立場から環境保護の重要性を肌で感じながら、その責務として積極的に環境保全活動を推進しています。

  • 環境マネジメントシステム
    当社は環境活動への取り組みの一つの形として、〔エコアクション21〕を2009年から継続して承認を受けています。エコアクション21は、環境省が策定する環境マネジメントシステムです。
    詳細はこちら

製造工程のほとんどの設備は自動化されています。しかし、機器の統括、運用管理、不具合の気づきに人は不可欠です。小さな砂だからこそ、砂と向き合う人の目と手で製品の品質を上げていきます。
大石田鉱山は日本の天然硅砂鉱山として数少ない現行の鉱山であり、有難いことに鉱物資源は潤沢に埋蔵されています。資源が少ないと言われる日本では珍しい自国の天然資源を取り扱えることの責任と感謝を常に持ち、私たち東北硅砂は今日も大地と対峙し、地球の恵みを送り届けます。


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